ソーシャルでバズるコンテンツって?あざとさとパッションでバズを起こす方法をしおたん勉強会で学んできたよ
リクルートのテックラボパークで開催された、しおたんさんによる「インターネット勉強会」に参加してきました!
ということでさっそくイベントレポートを。
来てます。 #しおたん勉強会 pic.twitter.com/dGBKNS21p8
— 青木まりな@プロモニスタ (@murinamarina) 2015, 7月 22
魂を感じさせるコンテンツの秘訣を知りたくて勉強会に参加
しおたんさんの素敵なところは、どんなに計算してやっていても、そこに発信者としての魂を感じられるところだと思う。
結局今日お話を聞いてもやっぱり同じ印象だった。なんなんだろうこの、冷静と情熱の間は。
私もちゃんと計算しつつ思いを込める書き手でありたいと思います、ほんとに。
前半戦:インターネット(というかWeb上でのコンテンツの見せ方)の歴史
90年代~2010年代までのインターネット(というかWeb上でのコンテンツの見せ方)の歴史を丁寧に解説してくださいました。
丁寧に解説していただいたものの、ざっくりとまとめます。
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90年代
回線が遅いからテキストベースのコンテンツが主流。
文字好きな人の天国
00年代
ブロードバンドで回線が速くなり、表現の幅が広がる。
Flashが流行。
中村勇吾さん、佐藤可士和さんが牽引
→Flashでめっちゃかっこいいサイトつくる
世界で広告賞とったり
10年代前半
iOSでFlashが使えないから別の手法(パララックス、gif)が台頭してくるも、大きく流行ることはなかった。
▼パララックスの手法が使われているサイトの例
10年代中盤
フラットデザイン、ユーザビリティー、モバイルファースト
→Webでの商売が増えるにしたがって、「自分たちが表したいもの」よりも「ユーザーが求めるもの」が重要になっていく。
さらに時を同じくしてコンテンツisキングの時代がやってきた。
コンテンツisキング
上位表示のためには被リンク→コンテンツの時代に
それに合わせて90年代からWebにいたテキストの扱いが上手な人達(=今で言うWebライター)が再び脚光を浴びるように。
インターネットの歴史面白い!こうやって要約して伝えるのね~ テキストラバーの復活劇は泣ける…! #PAAK_jp #しおたん勉強会
— 青木まりな@プロモニスタ (@murinamarina) 2015, 7月 22
コンテンツマーケティングやらオウンドメディアやらが流行している感があるWebマーケティングの世界ですが、このような流れがあったんですね。
後半戦:ソーシャルメディアでバズるコンテンツって?
多くの方がこれを目当てで来たと思われるところです。
そしてイベントの中でもすんごく面白かった部分。
特にわかりやすく使えそうな部分をご紹介します。
①他人あやかり系
記事で取り上げたコピーライターの方(インフルエンサー)からバズが始まった。
LINEの田端さん(@tabbata)につぶやかれるなど、複数のインフルエンサーが拡散してくれたことによってバズコンテンツに。
そもそも記事とかネタが面白いのが必須だけどエゴベイト的要素を上手く取り込むのが重要。
②懐かしい系
こんなのとか
今の20~30代刺さりまくり。私も小学生のときはりぼん派だったから、ちょっと震えました。懐かしすぎる。
同じヒットした漫画などでも、懐かしさを呼び起こすもの、つまり大人になってから読んだものより子供のころに読んだモノのほうが深く刺さるし、広がりやすい。
③センセーショナルな話題
2chでこんなスレッドが立つ
サムネイルをこの画像にしたこともポイント。記事内の一番上の写真ではなく、一番拡散力や突っ込みたくなるところのある写真をサムネイルに設定する。
④特定層に刺さるコンテンツ&キーワードを散りばめる
これは以前BAKE MAGAZINEの記事でも紹介されていましたが、特定層が反応するキーワードをタイトルに入れることでリアクションを得る方法
「それって私のことを書いている記事じゃない?」をタイトルに盛り込む。アンテナをはっていない人にも。 #しおたん勉強会 #PAAK_jp
— 京岡栄作 (@ekyouoka) 2015, 7月 22
アンテナを貼っていない人たちにも気づいてもらえるタイトルにするだけでなく、そういった人が集まっているようなFacebookグループに投稿したりなど、地道な広報活動もした結果、ターゲットとする人に確実に届いっていったそうです。
他にも細かいテクニック満載、具体例満載でかなりためになる内容でした。
質疑応答という名のしおたんさんのぷちメディアコンサル
メディア運営者の方も多くいらしていた今回のイベント。
質疑応答の際には、自分のメディアについての質問をしおたんさんにぶつけていました。
美容系のメディアを運営している方の質問。
閉鎖的な業界で制約も多いなか、どうやってバズるコンテンツを作っていくか?
ターゲットが好むコンテンツを理解することがバズの第一歩。
企業やメディアの発信より、個人のインフルエンサーが強い業界なので、そこにどうやって動いてもらうか、巻き込んでいくか。
ラーメン業界と美容業界はインフルエンサーがはっきりしている。美容業界はインスタのフォロワーすごい人とかにメディアになってもらうよう働きかけるのが吉。しかしそこが今盛り上がり過ぎて美容ブロガーがあんまり動かないらしい。#しおたん勉強会 #PAAK_jp
— 真崎@ライター (@masaki_desuyo_) 2015, 7月 22
インスタやツイッターで影響力を持っている個人に発信してもらうためのリアルイベントも有効。写真映えしないものは広がりにくいので、「フォトジェニックかどうか」が重要。
サッカーやフットサル系のメディアの方のご質問。
面白いことを書いていて、拡散のために色々やっているのになかなかバズらないのはどうしたらいいか。
実際にサイトを見てまずしおたんさんが指摘したのがタイトルのもったいなさ。
タイトルをめぐる攻防。記事タイトルに「連載」「インタビュー」「第何回」とかいらない、とばっさり…。質問者も反論! #しおたん勉強会 #PAAK_jp
— Toru Kawarazuka (@passionhack) 2015, 7月 22
この質問者さんはもっと面白いタイトルを作ったのに入稿担当者がつまらないタイトルに変えてしまったそう。それを言ったら、
「その社内体制こそ最も問題ですね」としおたんさんの一言。
組織でメディアを運営するためには、発信する側としての意識をみんなで共有しないと厳しいなとつくづく感じました。
バズらせる方法としては、タイミングを見計らって適切なハッシュタグをつけて見つけてもらうなど。
サッカーはテレビで盛り上がるネタだから、SNSとか駆使してじゃんじゃんのっかる工夫を。#しおたん勉強会 #PAAK_jp
— 真崎@ライター (@masaki_desuyo_) 2015, 7月 22
こういう方法がポンポン出てくるのがすごい。
— 京岡栄作 (@ekyouoka) 2015, 7月 22
まさにその通りでした。
まとめ
私もしおたんさんに対してこんなイメージを持っていました。
諸々テック論とかお話しされてるけど特にしおたん氏の話しぶりから学べるのは、熱量傾けてコンテンツつくれば上手くいくんだぜって点かも。経験から体系化出来たのも、ガチンコで文章書きつづけてきたからなんだろうな。#しおたん勉強会 #PAAK_jp
— 勝股修平 | カツマタシュウヘイ (@Shu_Katsumata) 2015, 7月 22
確かにその通りな部分もめちゃくちゃ感じましたが、直接お話しを聞いてみてわかったのは、テクニックも相当強いなというところ。さらにそのテクニックは「インターネットをよくわかってる」からこそのものだということ。
ネットのどんな場所にどんな属性の人がいて、どんな見せ方をすればその人達が反応してくれるのか、深く理解しているのがすごいなと思いました。
新卒からWeb系の会社にはいって、本当にWebに浸り始めてまだ1年も経っていない私には到底たどりつけない境地ではあるけど、徐々にそういった感覚は磨いていきたいです。
幸い「Webって楽しい…!」と思い始めているので、さらに浸っていこうと思います。
しおたんさんのパッションとあざとさを見習って明日からもコンテンツ発信がんばります。